2012-05-21

『動物のお医者さん 3』


 もうすぐ寝るぜ


 数分後に狭いケージの下から無理やり引っ張り出されて捕縛された上ニャンは、ようやく観念したらしく。私に体勢をキープされながら、診察台の上で触診、口内チェック、エコー検査やら血液検査、尿道カテーテル挿入&膀胱洗浄、脱水のため点滴皮下注射などなどをおおむね大人しく受けました。センセイもいずれも鮮やかなお手並み。きっと似たような症状の子が多いんだろうと思われます。かく言うセンセイの家の猫も似たような診療を受けているんだとか。でも結局下された診断結果は「強度の便秘」でした;;; な、なんてこったい。
 ストルバイト(結石)が出来やすくて、それを防止するための食事療法タイプのエサを食べていると、オシッコの方に水分が取られてしまい、便秘になりやすいそうで…。(療養食は素晴らしく良く効いていた)
 ただ血液検査の結果、高齢から腎臓も悪くなってきているそうで。
 なんでもそのドクター、腎臓疾患を専門に研究している自称腎臓マニアさんとのことで、分かりやすい絵を描いて熱心に説明して下さいました。
 そして「あーそのクレアチニンて私もです。私も腎臓悪いんですよ〜」と言うと「そーなんですか〜。この人(上ニャン)の治療には全く何の関係も無い情報入りましたね〜」とさらりと言われてしまった。(笑) いやもちろん悪気は無く、全然笑える雰囲気ですが。優秀でイケメンなら、何言っても好意的に受け取れるから不思議です。(笑)

 「ひと月ほどしたら、腎臓の方を今の状態にキープしておくためのプランも練っていきましょう」ということで、また病院通いになりそうですが、ひとまず安心しました。家がボロいので2年以内には引っ越しするつもりでいましたが、この病院からは離れられないなぁと実感。

 家に帰ってきたら朝の5時…。朝の日射しが気のせいか黄色く…いやいや眩しすぎて、その後は一睡もしないまま、朝の上ニャンの「お通じ薬」を出しています。ヤツが食いしん坊で良かった。猫って薬を受け付けない子は本当に何をどうやっても頑として飲んでくれないけど、普段とは違うデリシャスなウエットフードに混ぜてみたら、粉+液体の如何にもマズそうな薬も一瞬で平らげてくれて助かってます。こういう時のためにも何でも食べる、少なくとも何種類かは食べられる食習慣にしておかないといけないよなぁと、下ニャン達の未来を思いつつ。

 その後1週間経ちましたが、上ニャンは先週深夜の出来事がウソのように、至って元気で過ごしております。とてもお年寄りとは思えない。ガラス越しにオロ子を「にゃんにゃんしようぜ」と誘った後、熱心かつ優雅に自身のご立派な(?)ナニを舐めたりして。(笑)

 ちなみに猫の点滴は皮下注射で行うそうなんですが、100ccほども注射すると、その部分がぽこーんと大きく膨らみます。まるでラクダみたい。猫のサイズによっては、そのコブでバランスを崩して真っ直ぐ歩けない子もいるようですが問題なし。皮下注射は、猫の体調に応じて、常に適量が吸収されていく便利な仕組みなのだそうです。

 あと上ニャンはお年のせいで、だいぶ歯&歯茎が悪くなってきてました。(これも私と同じ;)現在、軽度〜中度の間だそうです。でも猫の場合は犬の歯磨きのような、効果的な予防方法というのがなく、自然に任せるしかないんだそう。昔は犬も猫もエサに原因があると言われていましたが、それも今では否定されていて、個体差が大きいものなんだそうです。きれいな子は何を食べていても死ぬまでピカピカだけど、早いワンコは7才くらいで全部の歯を抜いてしまうこともあるらしい。(そのドクターの最近の経験談)でもワンコは常にエサを丸呑みしてるので、食事には影響ないんだそうな。
 猫はカリカリしながら食べているので多少影響はあるそうですが、食事中に気にしだすくらいまではそのままにしておいて、その後は抜いてしまっても大抵は奥歯のみの抜歯で済むのでこれも大丈夫なんだそう。

 以上、未明にセンセイからここぞとばかりに聞きまくった情報でした。


 また暫くニャニャ班お休みします。次は夏真っ盛りの頃に〜!



2012-05-17

『動物のお医者さん 2』


しかしなんちゅう格好


 前回夜間診療に駆け込んだのは2年くらい前だったかと思うのですが、その時は院長センセイが来て下さったので、てっきり今回も…と思っていたところ、やたらと若い色白のお兄さんが、きっちり薄水色の白衣を着込んで診察室で待ってて下さいました。どうやら今夜の救急担当だったみたいです。貧乏くじ引かせてしまってすみません;;
 ただ気さくでイケメンだけど、このドクターがちょっとトボケてまして…。

 いつもならこういう場合、上ニャンは借りてきた猫状態のはずなんですが、なぜかいきなり診察台から飛び降りて、よそのお猫様達が入っているスチール製の3階建ての大きなケージの下の隙間に隠れてしまったんです。んが!ドクターは慌てる私を尻目に「あらあらあら、そーんな所に入っちゃったかぁ〜」と、何か他人事みたいにすっとぼけたこと言って笑ってるんですよ。まだ聴診器すら当ててない、今何時だと思ってんだ?!な状況なのに!!

 で、高身長のお兄さんでは巨大ケージの下の隙間に腕が入らないので、仕方なくリノリウムの床にべったりと這いつくばって、ビビる上ニャンを探しはじめたところ「すいませんねぇ、そこあんまり掃除出来てないかも〜」とのんびりしたもんです。
「ええ確かに…」とも言えず、モノスゴイ変な体勢で猫を引きずり出し、ようやく何とか診察開始…な午前3時半なのでした。

 (当然のように続く…)



2012-05-15

『動物のお医者さん』


 来てみろってばよ!


 ニャニャ班日記、少しご無沙汰してました…。というのも、年寄り上ニャンが土曜の深夜から急に挙動不審に陥りまして、またもや休日の夜間診療に駆け込んでいたのでございます;;

 夜半過ぎから室内をウロウロしだしたかと思うとトイレに行くのですが、頑張っても何も出ない…から所定の暖かい場所に腰を落ち着けようと向かうものの、座りたいのに座れなくてまた立ち上がり室内をひたすらウロウロ…を延々ループで繰り返してるんです。トシなのですっかり疲れて眠りたいのに座れないから眠れない…という状況に、「これはひょっとしてまたオシッコ詰まっちゃったかな〜;」と、意を決して2時半に診察予約の電話。センセイ、本当に申し訳ありません…足向けて寝られんわ〜
 で、3時15分に病院に来てと言われたので用意をしていたところ、いきなり何も無い畳の上でまさかのウンチングポーズ…?!!!

 そうなんです、彼はとっても酷い便秘を起こしていて、にっちもさっちも…な状況になっていたのが、ついに「うっ、産まれる…!!」となってトイレに間に合わなかったのでした。
 咄嗟に近くにあった新聞紙で無事キャッチ…。まったく夜中になにやってんだかと脱力です。でもウサギ並みのが出た程度でぐったりしてるので、そのまま病院へ…折しも外は季節外れの寒風でした。

 (次回に続く(笑))



2012-05-10

『好き嫌いするぜ』


 えびふりゃーだぜ


 勿体なくもよく毛玉達におやつの差し入れを頂くのですが(本当にありがとうございます!!先日のGWも「拾った日=誕生日」にしているのでプレゼントしています)、最近のお猫様のお食事は実にお洒落なパッケージで、私が食べたいわーといつも思ってるのですが、そんな贅沢仕様のものでも、サスケだけがなぜか食いつきが良くないことが多いんです。拾われた頃、猫用ミルクが合わずに死にかけて入院したのがいまだに影響してたりするんですかね。(↑実はもう離乳していたのに、痩せてて小さすぎるからまだミルクだと思っていた)

 覚えのいいサクラなんて「小さめのお洒落パッケージ=美味しいもの」と認識してしまい、私がお菓子の袋や買ってきた小物を開けようとしただけでも大騒ぎして、私のズボンを垂直にヒルクライムしてくるのに(大迷惑)、サスケだけはいつも離れた所でポッカーンとしてます。お坊ちゃんめ…。

 鼻先まで持っていって「ホラ、早く食べな。みんなに食われちゃうよ」と差し出してやっても「?? なんなんだこれ?」という感じで、匂うばかりでなかなか口に入れません。典型的な1食主義になってしまったようです。一方のサクラとなるちょは、随分前から色々と食べて万一の時も生き抜くことを覚えたんですが、サスケだけがどうも頑固で困ってます。
 原作じゃ得体の知れない丸薬飲んだくせに。(笑)

 ちなみに上ニャンは叩き上げの半ノラなんで、サクラ達が迷って食べないものでもガツガツいきます。食べちゃいけない体なんで厳しく見張ってますが。
 きっと今の療養食に飽き飽きしてるだろうけど、健康第一なので。

 そういやオロ子も凄いです。食にタブー無し。生まれて初めて見るエサで、例え1日5食が全部違った内容でも、臭いを嗅いで不審がるようなそぶりなんて一切無しで真っ直ぐ食べにいってます。(でもスリム)
 オロ子が頑として食べないのは、後で食べるつもりで食べ残してアリのたかってしまったエサだけです。(笑) アリをきれいに落としてもダメ。(すすめんなよ) 毎回何も考えずに食べてるように見えるけど、ちゃんと臭いは嗅いでるんだね。アリ匂うんだなぁ。蟻酸か? それともオロ子様なりのプライド?



2012-05-07

『ぬくぬくがなくなった!』


 ふっ、鏡餅だぜ


 暖かくなってきたので、思い切ってホットカーペットをしまいました。でも毎年のことなんですが、そのホットカーペット撤去の日の猫達はホントに心元なさそうで笑っちゃうんですよね。あっちにウロウロ、こっちにウロウロしながら酷く落ち着かない様子で「あれ〜?アレは? あのフカフカはどこ〜??」と探してる感じが可笑しいです。

 最近だって電気はずっと入ってなかったので単なる絨毯だったんですが、畳とは違う肌触り(いや毛触りか?)のいいお気に入りの場所が無くなったため、今なるちょとサスケはカーテンにくるまって寝ています。5キロ近い塊が二つも体重を掛けてくるまっているので、カーテンがすっかり伸びきってしまいました…って、あんたらそんだけたっぷり毛があるのに、まだ何かにくるまろうってどういう…??

 ちなみにこの時期、サクラは上ニャン用のミニホットカーペットを独占するので、行き場を無くした上ニャンは、私が座布団から立つのを側に座ってひたすら待ち続けてます。(なので余りの不憫さに、つい3枚重ねしているのを1枚譲ってあげてしまいます)



2012-05-05

『くっさ!』


 のびーーーーーっ


 数日前から下ニャン部屋に入ると、明らかなカメムシ臭がしてて(!)慌てて窓を開けるんですが、臭いが消えて窓を閉め、暫くしてから行ってみるとまたクサイ!!? カメムシの臭いって、人間には到底慣れられないイヤンな臭いなんですよね〜。なのでまたダーッと窓を明けるんですが、ホッとして閉めて数時間後に行ってみとまた臭ってる〜〜うがーっ!

 これはもう明らかに室内のどこかにヤツがいるに違いないんですが、どこをどう探しても見つけられず…。きっと猫だって猛烈にクサイはずなのに、一体3匹のうちの誰が性懲りもなく何回も臭わしてるんだ?!と思っていたところ、昨日になってようやく偶然に「つっつき現場」を目撃しました。ナルト、お前かッ!!!(←爪の先で恐る恐るつっついて、強烈な臭いがしだしたら目をしばしば…(笑)) バカかお前は…




※ブラウザの「戻る」でお帰り下さい



         ―― 2012年5月分ニャニャ班記 (2012年5月5日〜5月21日) ――